
なぜベトナムなのか?
日本を見習い、将来を悲観しない国民性

人口は世界第14位、平均年齢が28歳
特に、2013年時点では15-19歳台の世代人口が最も多く、進学、就職、結婚、育児と、今後のライフサイクルにおける消費の拡大も見込まれるため、 労働市場としてだけではなく、耐久消費財、住宅、生活品、嗜好品等の消費市場としも急速に認知されています。


ASEAN6億人市場への「東の玄関」
東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国であるベトナムでは、他のASEAN9ヵ国と2015年までに、
関税、投資、人の流れを自由化する「ASEAN経済共同体」構想によって域内関税を撤廃する計画が進行しています。
域内に自由貿易圏をつくり、ほぼすべての貿易で関税が0~5%に引き下げられています。また人の流れについても
すでに加盟国の観光ビザが廃止されており、ASEAN10ヵ国、6億人の市場への進出にも適しています。
ベトナムは世界第2位のGDPを誇る中国とも隣接しており、相互での経済連携にも適しています。既に日本ではベトナム
との経済連携協定(EPA)を2008年に締結しており、2018年までに約90%の品目に関して無税になる予定です。
ですので、日本→ベトナム→ASEAN諸国への輸出に関しても関税がかからないスキームの構築が可能です。
特に人材面においては、ASEAN内での自由化に伴い、人材流動化が促進され、既に多くのベトナム人が就労・滞在している、シンガポール、マレーシアなどの、ASEAN内の可処分所得が高い市場への進出や、今後さらに成長が見込まれている後進国のカンボジア、ラオス、ミャンマーへの進出の足掛かりになるとも言われています。ベトナムでの事業成功モデルを他のASEAN市場に展開することが可能です。
出典:CEIC DATA/内閣府(2010年)
市場成長率(実質ベース) | 都市化 | |||
---|---|---|---|---|
2006-2009 | 2006-2009 | |||
(平均・%) | 人口 | 一人当たり | (%Pt) | |
日本 | 0.0 | ▲0.1 | 0.0 | 0.7 |
中国 | 10.2 | 0.5 | 9.7 | 3.6 |
インド | 7.4 | 1.4 | 6.0 | 1.0 |
ASEAN5カ国 | 4.6 | 1.2 | 3.4 | |
インドネシア | 5.1 | 1.3 | 3.8 | 0.9 |
タイ | 1.1 | 0.4 | 0.7 | 1.3 |
フィリピン | 4.9 | 1.8 | 3.0 | 0.6 |
マレーシア | 6.5 | 1.3 | 5.2 | 3.7 |
ベトナム | 7.9 | 1.1 | 6.8 | 2.4 |
韓国 | 2.2 | 0.3 | 1.9 | 1.3 |
台湾 | 1.0 | 0.4 | 0.6 | n.a. |
インターネット普及率はASEANトップクラス
あまりご存知の方は多くないですが、ベトナムの通信環境は、Free Wifiが町中に張り巡らされており、初めてベトナムに来られる方は驚かれることも多いです。実はベトナムのインターネット環境は、ASEAN加盟国10カ国内でトップクラスでタイ、インドネシアよりも世帯普及率は高い状況です。 また都市部にはいたるところに「インターネットカフェ」があり、全土で15,000店舗以上あると言われています。 フランス統治下の名残であるカフェ文化が、そのままWiFiを設置することでインターネットカフェに変身し、町中ではタブレットやスマートフォンを片手に、ソーシャルコミュニケーションを行っている風景も当たり前となっています。
また、都市部だけではなく郊外、農村エリアでも携帯電話の普及も進んでおり、2010年時点で既に、契約件数が人口を超えています。
ベトナムの消費トレンド
