ベトナムと日本のビジネス習慣は意外にも共通することが多い。例えば初対面の際には手土産を持参するとか、年始には年賀状を送る、社名入りカレンダーを配る、など。
習慣が近いこともあり、他の国、例えば欧米やインドなどに比べ、違和感を覚えないことが多い。
ただ一方、ベトナム人に聞くと、やはり少し日本人はマナーや礼儀にうるさい部分があるという。
Thuong Mai紙(10月20日)に、面白い記事があった。
題して「日本企業とのビジネスで留意すべき10カ条件」
今回は10カ条を3回にわたって紹介する。
(以下カッコ内は紙面より)
第1条:信頼
「日本人は、信頼を重視し、約束したことはどんな些細なことでも必ず実行する。
また第一印象を重んじるため、最初の会合や取引では入念な準備が必要だ。」
これは、私どももベトナム企業によく伝えることである。
特に初回訪問の際の印象は非常に重要である。
日本企業と付き合いの多い企業は、日本人がアポイントの10分前に着くことを理解している。
第2条:原則
「たとえ簡単な内容でも、交渉や情報交換は非常に綿密に、原則に忠実に行われる。日本企業は取引先の現場訪問を希望し、開発体制や組織を視察する。日本企業は一度信頼関係を構築すれば、安定したパートナーシップを約束するものだ。」
この「一度信頼関係を構築すれば」というフレーズは少し気になりますが、確かに他のパートナーに切り替えるということはあまりないという認識があるのは確かである。
第3条:我慢強さ
「日本企業とのビジネスでは我慢強さが求められる。小規模注文が続いても、ある時点で大規模になるものだ。ベトナム企業は最初の小規模取引で辛抱できず、将来の顧客を失うケースが多い。」
この記事を書いた人は、本当に良くわかっている。最初から大きな話は信頼できないという日本人の暗黙の了解を理解できないベトナム経営者が多いことは確か。
オフショア開発の場合、双方のコミュンケーションスキルや業務フローの理解など、事前に課題を抽出するために、パイロットプロジェクトを行うように進めているが、いきなり大型契約を望む意見が目立つ。
着実に信頼関係を作っていくことが日本のビジネスには慣例となっていることを、私たちも理解させることが難しいと常々思っていたところだけに、この「我慢強さ」はもっと啓蒙してもらいたいところである。
次回に続く・・・・。